11月3日(火)14:00公演を上野ストアハウスで観ました。
遊戯空間は、「能」の演劇性を現代劇として再現した「現代能」を目指している劇団です。
近松門左衛門の心中物の傑作、紙屋治兵衛と遊女小春の心中事件です。
小春と別れようとする治兵衛の葛藤、治兵衛と小春を奪い合うライバル、2人を別れさせようとする治兵衛の親族など。
人間のドロドロとした感情が濃密に描かれています。
演者も舞台上にいて、薩摩琵琶と三味線の演奏と語り、そして笛・太鼓の演奏が舞台づくりの効果を高めています。
人形浄瑠璃や歌舞伎の雰囲気が強く出ていて、セリフ劇やミュージカルとは一線を画した面白さがありました。
ただ顔の化粧や髪型が現代風になっていて、これが現代能なのでしょうか、ビジュアル的にはちょっと違和感を感じました。
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