10月19日(月)19:00公演を六本木の俳優座劇場で観ました。
歌舞伎や落語で有名な鶴屋南北の「東海道四谷怪談」の舞台化です。
「醜い顔となったお岩が、自分を裏切った夫に幽霊となって復讐する」物語と思っていましたが、それほど単純ではありませんでした。
夫はかつて結婚に反対するお岩の父親を斬り殺し、そうとは知らないお岩と結婚します。
その夫に恋心を抱く孫娘・お梅の望みをかなえるために、その祖父はお岩に良薬と偽って毒を渡します。
その毒を飲んだために、お岩は髪は抜け落ち変わり果てた顔になり、やがて息絶えます。
そしてお岩の夫はお梅と結婚します。
お岩の妹・お袖が登場し、お袖を取り巻くもう一つの悲劇も描かれています。
夫はお岩の怨念に苦しみますが、お岩が幽霊となって出てくることはありません!
最後は、仇討ちに現れたお袖の夫の剣に倒れます。
七五調のセリフが多くて歌舞伎の舞台のような雰囲気になっています。
正義と悪、その熱いエネルギーを感じさせる舞台でした。
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