12月4日(日)15時公演を新宿のスペース梟門で観ました。
木下藤次郎生誕五十周年記念公演、北村想の作品です。
核戦争の後の誰もいなくなった荒野をリヤカーを引きながら旅するゲサク(木下藤次郎)とキョウコ(永井久喜)。
そこにヤスオ(澤崎ひろあき)が現れ、3人の奇妙な旅が始まります。
ゲサクとキョウコは旅芸人、ヤスオはどこか神様のような雰囲気です。
とりとめのない会話をしながらあてのない旅が続く、不条理劇のようなアングラ劇のような作品です。
その会話の中に、生と死、人間と神、おかしさと哀しみなどが表現されているようです。
作者の解説では、ゲサク(戯作からのネーミング)は作者の分身で信仰心のない芸人、キョウコ(虚構)は無垢で白痴な魂の持ち主、ヤスオ(ヤソ)は世界が滅んでからのこのこと出てく
る役立たずの神のようです。
この作者の世界観がうまく表現された舞台でした。
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