7月13日(金)14時公演を下北沢のザ・スズナリで観ました。
満州という新天地の首都・新京に住む朝鮮人たち。
五族協和を信じ、互いに日本名で呼び合い、日本人として生きようとします。
市役所で働くヨシエ(みょんふぁ)は上司との不倫がばれて解雇されますが、いつか結婚が叶い上司の子を産み育てることを願い続けているのです。
韓国で上演された時、賛否両論があったようです。
自ら望んで日本人になろうとしたのか、時の政府の強い指導があったのか、どちらにしても民族の独立を否定することになります。
そのため日本の支配を正当化するような作品と受け取られかねない側面があるのです。
ところが作者の意図は別のところにあり、現在の韓国社会が、今なお満州国の時代の影響を受けていて真の主権国家にはなっていない、という強烈な風刺があるようです。
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