3月3日(土)15:30公演を東京宝塚劇場で観ました。
サンケイリビング新聞社の貸切公演でした。
原作は、1972年に第1作が発表された萩尾望都の少女漫画の傑作です。
永遠に年を取らず生き永らえていくバンパネラ(吸血鬼)「ポーの一族」。
森に捨てられたエドガー(明日海りお)はポーの一族の老ハンナに拾われて育ちます。
悩みながらもバンパネラとなる道を選んだエドガーは、転入生としてある港町の学校でアラン(柚香光)と出会います。
主役が「少年のまま」でかつ「吸血鬼」であるため、トップスターを中心とするスターシステムの宝塚の舞台にはなじまないとされてきました。
しかし時は流れて、この作品の大ファンである小池修一郎の演出と花組トップスター・明日海りおの存在がついにミュージカル化を可能にしたようです。
青いカラーコンタクトを使った明日海りおは、純粋で美しく、一方で神秘的で妖しく、永遠の美少年エドガーを演じています。
村人たちに襲われ胸に杭を打たれた老ハンナが煙とともにこつ然と消えるシーンがありました。
宝塚では演出家が主題歌の作詞もしますが、今回はそのうち4曲は原作の中にある詩が使われています。
公演デザートは「バンパネラ」と「一族」をもじった「ハンパネーヤ いちじく」でした。
ミルクプリンの上にいちじくゼリーが重なり、いちじくジャムとドライいちじくがトッピングされています。
公演ドリンクはオレンジジュースがベースの「バラ色の命」でした。
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