6月20日(水)19時公演を観ました。
新宿花園神社境内のテント公演です。
アリアドネは、剣と赤い糸をテシウスに渡し、「糸を入り口に結んで迷宮を進み敵を倒したら糸を手繰って戻るように」と話します。
テシウスは敵を倒して無事に生還し、アリアドネを連れてクレタ島を脱出します。
このギリシャ神話をモチーフにした唐十郎の40年前の作品です。
東京都台東区の産院で赤ん坊が取り替えられます。
その一人テシオ(申大樹)は、オカマのお春さん(島本和人)に育てられ、自分の本当の親をユニコン(一角獣)の自転車にまたがって探します。
そして取り替えられた相手アドネ(水嶋カンナ)に出会います。
40年前とは社会情勢は大きく変わっていて、当時のことを知らない世代には分かりにくい作品だと思います。
悲劇でもあり喜劇でもありますが、当時の時代とのつながりが理解できないと単に表面的なドタバタ劇に見えてしまいます。
冒頭でドローンが使われていますが、そんな目新しさよりももっと中身での工夫があってもいいように思います。
残留日本兵として1972年にグアム島から帰国した横井庄一軍曹役の大久保鷹がひとり気を吐いていました。
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