7月11日(木)と15日(月)の19時公演を新宿の花園神社境内で観ました。
原作は中上健次、脚本・演出は青木豪、34年目の野外劇です。
スタンダールの長編小説「赤と黒」をもじれば、この作品は「赤と白」でしょうか。
でもワインのお話ではなく、赤は家族の血、白は路地に咲く芙蓉の花の色です。
一つの血族と「路地(被差別部落)」を舞台に、主人公・秋幸(加治将樹)の生きざまを中心に“濃い血”が引き起こす悲劇の物語です。
大勢の登場人物の人間関係が複雑で、生き字引のモン(岡村多加江)が何度も解説に出てきます。
血の“赤”がテーマという意味では赤い衣裳?で登場する井上カオリ、瀬山英里子、山崎ハコ(11日は赤でした)の3人が本当の主人公かもしれません。
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