少女仮面 metro 令和2年2月19日(水)19:30 テアトルBONBON


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2月19日(水)19:30、初日の公演を中野のテアトルBONBONで観ました。
唐十郎が1970年に岸田國士戯曲賞を受賞したアングラ演劇の代表的な作品です。

怪しげな地下喫茶「肉体」、この店を経営するのは永遠のトップスター春日野八千代(月船さらら)。 そこでは、SMめいたボーイ主任が、客の腹話術師、なぜか水道の蛇口から水を飲もうとやって来る男などと、不条理なやりとりをくりひろげます。

そこへ宝塚に憧れる少女と老婆が春日野に会うためにやってきます。二人の前に現れた春日野は、少女を相手に「嵐が丘」のヒースクリフを演じ始めます。

これまで多くの女優が春日野を演じてきましたが、今回の月船さららは、登場したときは役の年齢を感じさせる雰囲気でしたが、セリフを話し始めると声も若く、動きも若々しく、ビジュアル的にも輝くような存在でした。

この戯曲が書かれたのは宝塚55周年にあたる1969年です。 唐十郎は、当時大ヒットしていたメリー・ポプキンの「悲しき天使」のレコードを聴きながら3日間で書いたそうです。 上演中もこの曲が流れます。


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