陰獣 metro 平成21年1月27日(日)19:00 神楽坂die pratze



 

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OG月船さらら(82期)と「無名塾」出身の出口結美子による演劇ユニット「metro」の旗揚げ公演です。
昨夜(27日)、神楽坂die pratze で19:00公演を観ました。千秋楽です。
演出・脚本は天願大介です。
映画監督今村昌平の長男で、映画監督・脚本家として活躍しています。

江戸川乱歩の「陰獣」と「化人幻戯」の2作品をベースに書き下した作品です。
チラシの説明を引用します。
“「陰獣」のヒロイン静子と「化人幻戯」のヒロイン由美子。
陰と陽、静と動、全くタイプの違う二人の美女が舞台で繰り広げる美しい悪夢。
二つの物語はやがて重なり溶け合って、甘美な迷宮が出現する!”
舞台を観るとこの説明もなるほどと思います。
由美子役が月船さららで陽と動の存在です。

次々と明らかになる二人の女性の「おぞましい秘密」、観客を引き込む迫力を感じました。二人を含めて俳優は5人です。
チョイ役ですが、明智小五郎も登場して殺人事件を推理します。
その時、一瞬ですが月船さららの小林少年役が可愛かったです。

舞台を中心に階段状の客席が向かい合う形です。100人ほどでいっぱいでした。休憩なしの2時間30分は老人には少しきついです。
終演後、二人から挨拶がありました。

半年前にユニット「metro」を結成した。企画・製作も二人で担当した。
ゼロから半年で舞台をつくるのは無謀だと言われた。
会場を探し、役者を選び、スタッフを決めるなど一つ一つ決まるごとにほっとする間もなく走り続けてきた。
まだバラシが残っているが、千秋楽を迎えて今ようやくほっとした気持ちになった。

千秋楽でしたので客席も一緒に一本締めで打ち上げとなりました。
次はどんな作品に挑戦するのか注目です。


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