今年の初観劇です。 昨年3月に赤坂サカスにオープンした赤坂ACTシアターで11時の公演を観ました。 友の会優先公演です。
難解な大作を“生”と“愛”のテーマに絞ってわかりやすいミュージカルに仕上げた齋藤先生の力量がすばらしいです。 ただ前半はストーリーの展開が早く私には“ついていけない”という感じがしました。 後半は慣れてきます。裁判のシーンがクライマックスです。
親と子の愛憎、男と女の愛憎をはじめ“どろどろ”とした人間模様が描かれています。 登場人物の多くが金と打算で動いている「醜い」存在のため観客としては感情移入しにくく、一歩引いて客観的に観ることになります。 この意味では、やはり難解な舞台かもしれません。
「私を幸せにできるのはお金と力」というグルーシェニカ(白羽ゆり)の言葉には凄味があります。 ドミートリー(水夏希)を突き動かす衝動、グルーシェニカの妖艶さと奔放さ、これまでとは一味違った役作りです。 この中で三男のアレクセイ(沙央くらま)だけは聖職者として清らかな心を持っていて、きらりと光るいい役になっています。
幕が下りた後、ロシア調のメロディーに乗せて10分間ほどのショーがありました。 カーテンコールでは水夏希から「友の会はオフィシャルファンクラブです。生徒と友の会が力を合わせて95周年を盛り上げましょう!」という挨拶がありました。
地下鉄から地上に出る大階段の両側にディズニーのキャラクターに名前を入れたイルミデコレがあります。どうして選んだのかわかりませんが、HIROMI、YURI、WATARUなどの名前がありました。
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