カラマーゾフの兄弟 雪組 平成21年1月10日(土)11:00 赤坂ACTシアター


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今年の初観劇です。
昨年3月に赤坂サカスにオープンした赤坂ACTシアターで11時の公演を観ました。
友の会優先公演です。

難解な大作を“生”と“愛”のテーマに絞ってわかりやすいミュージカルに仕上げた齋藤先生の力量がすばらしいです。
ただ前半はストーリーの展開が早く私には“ついていけない”という感じがしました。
後半は慣れてきます。裁判のシーンがクライマックスです。

親と子の愛憎、男と女の愛憎をはじめ“どろどろ”とした人間模様が描かれています。
登場人物の多くが金と打算で動いている「醜い」存在のため観客としては感情移入しにくく、一歩引いて客観的に観ることになります。
この意味では、やはり難解な舞台かもしれません。

「私を幸せにできるのはお金と力」というグルーシェニカ(白羽ゆり)の言葉には凄味があります。
ドミートリー(水夏希)を突き動かす衝動、グルーシェニカの妖艶さと奔放さ、これまでとは一味違った役作りです。
この中で三男のアレクセイ(沙央くらま)だけは聖職者として清らかな心を持っていて、きらりと光るいい役になっています。

幕が下りた後、ロシア調のメロディーに乗せて10分間ほどのショーがありました。
カーテンコールでは水夏希から「友の会はオフィシャルファンクラブです。生徒と友の会が力を合わせて95周年を盛り上げましょう!」という挨拶がありました。

地下鉄から地上に出る大階段の両側にディズニーのキャラクターに名前を入れたイルミデコレがあります。どうして選んだのかわかりませんが、HIROMI、YURI、WATARUなどの名前がありました。


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