黒猫  平成20年12月6日(土)14:00 新国立劇場 小劇場

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演出の奥秀太郎はタカラヅカでも小池先生の舞台で映像を担当しています。
最近では「NEVER SAY GOODBYE」、帝国劇場の「エリザベート」などです。
もともと映像プランナーとしてスタートし、今では映画監督としても活躍しています。
33歳と若いのですが、舞台映像の第一人者そして鬼才とも異端児ともいわれています。
舞台の演出は今回が初めてのようです。

パンフレットに小池先生がメッセージを寄せています。
“この一見「ゲゲゲの鬼太郎」ふうの若者に疑心暗鬼で「モーツァルト!」の映像デザインを依頼”したのが始まりのようです。
“公演の成功をお祈りすると共に、早く私の仕事を助けてください!”とあり、これからもコンビを組む仕事があるようです。

原作はエドガー・アラン・ポーのおなじみの作品です。
昔、受験勉強で英語版のテキストを読んだ記憶があります。
もうほとんど覚えていないのですが、舞台のストーリーはまったく違ったものになっていると思います。
舞台の背景に映像を多用しています。 映画のように最初にタイトルが出てきたり、最後にはキャスト・スタッフロールが流れます。 そして映像だけでなく音楽、コーラス、バレエなど多彩な演出があります。

絶望的で救われようのない女性が描かれているのですが、なぜか観客(私だけ?)も「救われないような」気分になってスッキリしません。
どんなに絶望的なストーリーでも舞台としては観客に“面白さ”を感じさせるのが演出の力だと思うのですが。
あるいは“面白さ”を感じることができる観客としての高い鑑賞能力が必要なのかもしれません。

劇団毛皮族の町田マリーが出ています。
バレエ・日舞が得意でタカラヅカに憧れ音楽学校の受験も考えたそうです。
が、立教大学に進学し1年先輩の江本純子とともに毛皮族を旗揚げしました。
小劇場界きっての美貌で、今は毛皮族の娘役トップ?です。
29歳ですが、タカラヅカでも娘役トップになっていたかもしれません。


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