1月27日(水)19:00公演を新宿のスペース107で観ました。初日です。
徳川幕府が倒れ、東北でも会津、仙台と降伏する中、維新政府軍に抵抗を続ける庄内藩を舞台に繰り広げられる新撰組外伝です。
江戸の上野の戦いで死んだはずの新撰組隊士、原田左之介が庄内藩の領内に現れ、その後、永倉新八が加わります。
原田は小さな砦を守る庄内藩士やその家族との交流を深めます。
このため新撰組隊士をかくまったとして身内の庄内藩は砦を攻めます。
20倍以上の人数を相手に、原田、永倉と砦の藩士はこれを打ち倒します。
Jules+ジュールの古関千華子さんが庄内藩士の妻の役で出演しています。
今回のセリフは庄内弁なのでしょうか。
初日はセリフを噛む役者が多かったです。
しかし古関さんはなめらかにそしてしっかりとセリフが出ていました。
秋田出身ですので話しやすかったのでしょうか。
古関さんのブログにも書かれていますが、25日に小屋入りしてから激しい胃の痛みと高熱でダウンし1日入院したようです。
幸いにもその後、胃の痛みも無くなり熱も下がり、無事初日の舞台の幕が開きました。
客席から見る限りはいつもの元気な古関さんの姿でした。
この砦の藩士たちは藩からは無用の存在とみなされていました。
当面の戦いに勝利はしたものの、すでに庄内藩は官軍に降伏し、自分の役目は終わったと感じたのでしょうか、砦の頭取、酒井主水之介は潔く一人切腹します。
最後の部分なのですが、あまりにもあっさりと描かれています。
もう少し武士の意地のようなものが客席に伝わると良かったのですが。
スペース107は我が家から歩いても10分足らずです。
近くにはヨドバシカメラや新宿郵便局がありいつも前を通っているのですが劇場には初めて入りました。
200席足らずの劇場ですが、天井も高く広々とした感じでした。
1月30日(土)19:00に2回目を観ました。
初日はセリフを噛む役者が多かったのですが、さすがに今日はほとんどありませんでした。
舞台の雰囲気も引き締まって、役者の“のり”も良くなっているようです。
最後には武士の意地を通して潔く切腹する砦の頭取、酒井主水之介役の佐藤伸之(作・演出)は外形としての体格もいいのですが、朴訥としながらも包容力のあるリーダーとしての演技に存在感がありました。
砦を守る若い藩士二人を女性が演じたのも幼さやあどけなさが強調されて良かったと思います。
食事のシーンがあり、本当にご飯を食べています。
それも大盛りでお替わりもしています。
見るとご飯が餅のように塊になっていて、あまり美味しそうには思えません。
毎回食べる役者も大変でしょうか? |