今日(28日)、11時公演を観ました。
おととしの雪組の「エリザベート」以来ほぼ2年ぶりにムラに遠征しました。
トップコンビをはじめ多くの生徒がこの公演で卒業すると思うと、客席にいても胸の中に熱いものが込み上げてくる感じです。
もう11年前、安蘭けいがバウホール公演の初主演となった「ICARUS」を書いた植田景子先生が今回のサヨナラ公演を担当しています。
「My dear New Orleans」は見た目にも渋くて落ち着いた感じの舞台でした。
この舞台には4つの“愛のかたち”が登場します。
ジョイ(安蘭けい)とルル(遠野あすか)、お互いに最も大切な相手と思いながら成就することのない純粋な愛
ルルにとっては貧困から抜け出し生きるためのアンダーソン(立樹遥)との打算の愛
貧困と差別の中、互いに支えあって生きてきたルルとレニー(柚希礼音)の姉弟の愛
そして愛する我が街ニューオーリンズへの愛
いずれも「切なさ」が共通でしょうか。
ストーリーのベースに人種差別という重いテーマを置いて、生きることに絶望することなく希望を持ち続け、音楽に人種は関係ないという思いからジャズが誕生するという人間ドラマになっています。
「アビヤント」は一転して明るく華やかな舞台です。
藤井先生の解説のとおり、安蘭けいの退団のために書かれた作品です。
安蘭けいと遠野あすかのデュエットダンス、安蘭けいと柚希礼音の男役二人のダンスは“みもの”です。
両作品共にトップコンビの退団を惜別するような演出があり、いい意味での「切なさ」をひしひしと感じました。
当然東京公演も観たいのですが、一般発売でもダメでした。
これからチケットを探します。 |