ストーン夫人のローマの春 PARCO 平成21年3月7日(土)14:00 パルコ劇場


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OG麻実れい(56期)が主役のストーン夫人(カレン・ストーン)を演じています。今日(7日)、パルコ劇場で14時公演を観ました。

アメリカの人気女優だったカレン・ストーンは衰えた美貌を悲観し引退を決意してローマにやって来ます。
金のある女性にローマの美青年を紹介して商売をしているのがコンテッサ(江波杏子)です。
ある美青年に惹かれていくストーン夫人、しかしいずれ訪れる破局、そして意外な結末が待っています。

麻実れいは、すでに年齢は隠せませんが、華のある存在感はさすがです。
江波杏子は麻実れいより8歳も年上ですが、昔の美貌の面影は健在で、堕落したかつての伯爵夫人の生きていくしたたかさをうまく演じています。

麻実れいの舞台を観るのは30年ぶりぐらいです。
汀夏子が雪組のトップスターのときに何作品か観ています。
昭和53年の「丘の上のジョニー」というプログラムが我が家に残っています。
小柳ルミ子(夏川るみ)と同期です。当時、個人的には歌手になった小柳ルミ子のファンでした。
ベルばらの余韻も醒めたからでしょうか、麻実れいがトップスターになってからの舞台は観ていないと思います。

原作のテネシー・ウィリアムズといえば映画化も舞台化もされた「欲望という名の電車」が有名です。
「ストーン夫人」もこれまで2度ほど映画化されているようです。
初めての舞台化の地は、ブロードウェイでもなくウェストエンドでもなく東京が選ばれました。「パルコ劇場で世界初演!」と謳われています。
2月28日が初日でしたが、全体の完成度が求める水準に達していないとの理由で公演は中止になっています。
話題作りのためとは思いませんが、生の舞台は1日1日、変化・深化するものですので大勢の観客に迷惑をかけてまで中止する必要はないように思うのですが。


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