新宿ジャカジャカ 椿組 平成21年7月13日(月)、18日(土) 19:00 花園神社境内

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劇団「椿組」が毎年夏、新宿にある花園神社の境内でテント公演をしています。
7月13日(月)と18日(土)の19時公演を観ました。

今回は1969年の新宿西口広場が舞台です。
この年、ギターを片手に新宿駅を占拠した「反戦フォークゲリラ事件」がありました。
当時、日米安全保障条約の改定や泥沼化したアメリカのベトナム戦争への反対など、学生や若い労働者が既成の体制や権力に反発し、さまざまな「反戦・平和運動」が高揚していました。 全共闘運動・大学闘争が最も盛り上がったのもこの時期でした。

西口広場は法的には「広場」でなく「通路」です。
集会は、車路から噴水まで一帯を埋め尽くすほどの人でした。
このため機動隊が出動し、「道路交通法」が適用されて強制的に排除されました。
これ以降集会は禁止され、「西口広場」の名称も「西口通路」に変更されました。
今回はこの事件の舞台化です。

私は東京にはいませんでしたが、当時20歳の大学生でした。
私の大学でも学園紛争が盛り上がっていました。
40年も前ですので今では懐かしい思い出です。

この公演にはいつも多くのメンバーが客演しています。
今年は、山田まりや、落語家の春風亭昇太、文学座の浅野雅博らです。
以前には、麻乃佳世も客演していたようです。

今ではメジャーな存在となった唐十郎も1969年、新宿西口公園に無許可で「紅テント」を立てて公演を行っています。
機動隊に包囲され、上演後「都市公園法」違反で現行犯逮捕されました。
これは「新宿西口公園事件」と呼ばれています。
最近も花園神社で「紅テント」公演を行っています。

椿組のテントの座席は最大350席ほどです。
当然冷房はなく、両手にうちわとペットボトルを持って2時間の忍耐?です。
今年は意外と風が通っていて昨年ほど汗はかきませんでした。
でも終演後は冷房を求めて花園神社裏のゴールデン街で冷たい生ビールで生き返りました。


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