夢の浮橋 Apasionado!! 月組 平成21年2月7日(土)11:00 東京宝塚劇場



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今年の本公演初観劇です。
もう明日が千秋楽ですが、今日(7日)11:00の友の会公演を観ました。
登場人物の相関が複雑です。
また単なる三角関係でなく、ストーリーの背景に宮中の権力闘争があるために分かりにくくなっています。
二人の貴公子、匂宮と薫、二人に愛される浮舟の3人が中心ではあるのですが。

瀬奈じゅんと霧矢大夢の二人トップといってもいい舞台です。
個人的には早くトップスター霧矢大夢の舞台を観たいと思っているのですが・・・。
小宰相の君の城咲あいは、しっかりとした演技と歌で存在感を示しています。
浮舟に抜擢された羽桜しずくは、声に力がなく歌も不安定でした。

大野先生の大劇場公演デビュー作です。
宇治十帖を一つの作品にまとめた力量を感じます。
しかし男役中心とはいえ、二人の愛の板挟みで死を決意する浮舟の苦悩が描かれていません。
「宇治川に身を投げた」という説明だけになっています。
ここはやはり浮舟の心の苦しみを舞台の上で演出すべきだと思います。

「Apasionado!!」はスピード感があり見応えのあるショーでした。
最初に大階段に登場する瀬奈じゅんの衣装が小林幸子のようで面白かったです。
瀬奈じゅんと霧矢大夢のデュエットダンスは見ものです。
普通は男役と娘役のトップコンビの華麗なダンスに溜息が出るのですが、今日はダイナミックな踊りになり、二人のちょっとした駆け引きが客席の笑いを誘っていました。

友の会公演なので越乃りゅう組長と瀬奈じゅんの挨拶がありましたが、型どおりの挨拶でした。
プログラムの表紙に瀬奈じゅんの写真が載っています。
これまでは写真はなく図案だけでした。
昔のプログラムにはトップスターの写真が載っているのが当然でした。
95周年のサービスなのでしょうか。


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