劇団椿組主宰、外波山文明(とばやまぶんめい、とばさん)のひとり芝居です。
今日、新宿ゴールデン街劇場で19時30分公演を観ました。
永井荷風の作といわれる「四畳半襖の下張り」は、かつて「芸術」か「わいせつ」かで法廷で争われた作品です。
出版した雑誌の編集長だった野坂昭如らが起訴され、弁護人には丸谷才一が、証人には五木寛之、井上ひさし、有吉佐和子らが登場しました。
昭和55年の最高裁判決では「わいせつ文書」に当たるとされました。
とばさんは、この作品をひとり芝居に仕立ててもう24年も演じています。
ひとり芝居はちょうど1時間ほどの舞台でした。
「話術」で描く世界ですが、ある男性と芸者との睦言が濃密に描かれています。
「落ち」があるのですが、これはここに書かない方がいいと思います。
また、今日は前座で「飯田華子の紙芝居」がありました。
ダンボールにペンキで描いた独特なオリジナルの紙芝居です。
華子(はなこ)さんも「クラクラ」でアルバイトをしています。
昼間は新宿の“ある劇場”で照明を担当しているそうです。
とばさんは新宿ゴールデン街で居酒屋「クラクラ」も経営しています。
私が飲みに行くのはいつも早い時間帯なのでめったにお店では出会いません。
先日、バイトが急用で休んだためオープンからとばさんがカウンターにいました。
とばさんは、12月にmetroの舞台に出演するそうです。
metroはOG月船さらら(82期)と「無名塾」出身の出口結美子のユニットです。
今年1月に旗揚げ公演があり、私は1月27日の千秋楽を観ました。
12月はmetro第2弾の公演です。
今日の客席にはmetroの二人も来ていました。
そして、舞台の後、metroの二人も参加して「クラクラ」で飲みました。
タカラヅカの話をしながらとても楽しいひとときでした。
「クラクラ」での様子は「しまじいのひとりごと」に書いています。
老人の私は門限を守るため先にお店を出ましたが、心残りでした。
12月のmetroの公演を期待したいと思います。 |